萌えきゅん彼氏




「おい!いい加減綾香から離れろ!!」


流治の肩を掴むと無理矢理綾香から突き放した。


「…チッ…あーぁ、誰だよ。此処教えたの。あ。もしかして千夏ちゃんって子?」

流治は頭をかきながら立ち上がり空を見上げた。


「お前、最低だな?」


俺は流治を睨みながら片手で震える綾香を抱き締めた。


「は?最低??この俺が?ハッ笑わすなよ!お前みたいなガキに言われたくねぇんだよ。まだ、綾香の身体抱いたこともねぇガキが…」


そう言って流治は腰を屈めて俺の耳元で


「案外簡単に抱けるぜ?綾香は甘い言葉に弱いから。」


とそう言うと


「バイバイ、綾香☆元気でね?」


綾香にだけ笑顔を向けて歩き出した。


「……っ!!」


…待てよ


「…待てよ!!」




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