萌えきゅん彼氏




「てめぇっ!!「春!!」

「…春…お願い…お願いだから…もうやめて。」


トンッと俺の背中に頭をくっつけると綾香は鼻をすすった。


「…綾…」


「…はぁ、まーいいや。じゃぁな!」


流治はつまんなそうに俺等を見つめてそのまま車に乗り込み去って行った。










………。


「……ごめんなさい」


静まり返る駐車場に綾香の小さく細い声がやけに響いた。




「………。」


俺は怒りを抑えるのに必死で何も言葉を発っさなかった。




「…ごめんなさい…」




ぎゅっと手に力が入る。


許せない。


綾香も…あの男も…


「…ごめんなさい…」


許したくない。


俺に黙って男に会ってたなんて。




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