萌えきゅん彼氏
「暴力が何?流治がやったことは立派な犯罪だろ??それでもダメなのか?」
「ちょっ!春!?どうしたの…??落ち着いてよ…」
俺の腕から抜け出す綾香の目には涙が溜っていた。
「落ち着いてるよ。恐ろしい程落ち着いてる…、だって普通こんな冷静になるか?おかしいだろ!?」
…ダメだ…
今さらだけどムカついてきた。。
なんでこんなに冷静なんだ?
自分の彼女が……
アイツのせいで…。
「春…。」
「綾だって…なんでそんな冷静なの?逆に恐いよ…。」
震える俺の手。
それを優しく包み込む綾香の冷たくて小さい手。
「冷静なわけないじゃん。でも、助けに来てくれたでしょ?…それに最初っから流治があんなことするってわかってたし…」
ニッコリ微笑む綾香に全く話しが読めなくて首を傾げる俺。