萌えきゅん彼氏
…浮気発覚!?
―キーンコーンカーンコーン…
「ぶーーーっ」
昼休み。
一人でふくれっ面になっているあたしの頬を千夏は楽しそうに指で筒いていた。
するとあたしと千夏の顔を交互に見ながらタコさんウィンナーを食べてたサクラが口を開いた。
「何ふくれっ面してんの?」
サクラの言葉に筒くのを止めた千夏が
「どーせ、春のことでしょ??」
あたしの顔を覗き込むとニヤッと不気味な笑みを溢した。
「…ねぇあたしどうすればいいのぉー!」
半べそになりながら屋上から見上げる空に叫んだ。
「あ。とうとう、春が浮気??」
隣でケラケラ笑う千夏の頭をサクラは本気で叩くとあたしに
「どうしたの?」
不安そうに首を傾げた。