萌えきゅん彼氏
―――――
そして、今にいたる…。
「本当にすみませんでした!!!!」
あたしと春の目の前で土下座(させられてる)をしてる流治は大きな声でそう言った。
「たく、お前あたしのことナメすぎ。あたしが簡単に親友の電話番号教えると思ってんの?」
「ち、千夏っやめてよ!」
流治の顎を無理矢理引き上げる千夏に慌てて止めに入った。
「もう、充分だよ!流治も謝ってくれたし、春も…助けに来てくれた。勿論千夏も。それであたしは救われたから…ね?」
「……いいよ。でも、春!」
あたしに笑みを溢すとずっと同じ場所でつっ立っている春に千夏は睨みつけた。
「…は、はぃ…」
春は恐る恐る千夏と目を合わすと一歩前に歩み出た。
「どんだけ、アンタは弱いんだよ。まぁ…そんなヘタレ春に良い事教えてあげるわ♪」
「えっ…?」