萌えきゅん彼氏




「……バカだ。綾香は、バカだ…」


さっきまであたしにベッタリくっついていた千夏はいつの間にかサクラの隣にいて


人を獣扱い。


「っ!だってしょうがないじゃん!!あんなきゅんきゅんしちゃうような照れ顔されちゃそりゃ選んじゃうよ!!」


「あー…まぁ…分かるけどもそれより、その知り合いは本当に女なの?」


一人冷静なサクラは玉子焼きを口に放り込みながら言った。


「だって女物のアクセサリーだよ!?女に決まってるじゃん!!」


手に握っていた有名なキャラクターがプリントされたフォークをさらに強く握ると涙目でサクラに訴えた。

「…うーん…そっか。でも、それは浮気ではないんでしょ?」




…浮気?


浮気…


浮気ぃ〜!!


「浮気はやだぁー!!」






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