専業主婦生活<その2>
「七時よぉ~」
そう言いながらドアを開ける。大輔はピクリともしない。やむを得ず、布団の上から揺り起こす。
「ほら、早く起きて。朝ご飯今用意してるから。もう七時過ぎたわよ。」
「‥ん、んん‥」
辛そうに大輔が目を開けた。
「大丈夫?疲れてるんでしょ?昨日も遅かったものね。今夜も遅くなりそう?」
「いや、今日は早く帰るよ。」
「そ、なら、良かったわ。まだ風邪が治ってないみたいだから無理しないほうがいいもの。ほら、早く起きて御飯食べて!食べないと薬飲めないでしょ?」
「わかった。起きるよ。」
大輔がベッドから起き上がるのを確認して典子はキッチンへ戻った。
干物の焦げる臭いがして慌ててコンロを覗いた。
「はぁ~っ、危ないとこだったわ。よかったぁ。」
独り言を言いながら、干物をひっくり返すと、冷蔵庫から水を取り出しコップに注ぎ、急いで寝室に持っていく。
ベッドの上で少しぼんやりしている大輔に差し出した。
「はい、大丈夫?」
「うん、ありがと。」
大輔は一気に水を飲み干してグラスを典子に手渡した。
空のグラスを手に典子は再びキッチンに戻っていった。
コンロの火を止めて、今度はダイニングテーブルを台布巾で拭き始める。
それからリモコンを手にしてテレビのスイッチを入れた。
ニュースというよりも「モーニング・ワイドショー」的な番組がどの局でも花盛りである。がちゃがちゃとした画面に思わず
「ふぅ」
と軽いため息をつくと、典子はケーブルテレビのCNNニュースに切り替えた。
いつものニュースキャスターが、滑らかな英語でニュースを読んでいる。
キッチンに戻り、干物をお皿に移し、玉子焼きに胡麻和えと、漬物をテーブルに運ぶ。
顔を洗った大輔がテーブルについた。
お味噌汁と御飯を出して、フルーツの準備を始める。
りんごとモモを切ってお皿に並べ少しヨーグルトを添えた。
大輔はテレビを見ながら黙って食事をしている。
麦茶をグラスに注いで、フルーツと一緒にテーブルに出す。
朝から、栄養たっぷりである。
そう言いながらドアを開ける。大輔はピクリともしない。やむを得ず、布団の上から揺り起こす。
「ほら、早く起きて。朝ご飯今用意してるから。もう七時過ぎたわよ。」
「‥ん、んん‥」
辛そうに大輔が目を開けた。
「大丈夫?疲れてるんでしょ?昨日も遅かったものね。今夜も遅くなりそう?」
「いや、今日は早く帰るよ。」
「そ、なら、良かったわ。まだ風邪が治ってないみたいだから無理しないほうがいいもの。ほら、早く起きて御飯食べて!食べないと薬飲めないでしょ?」
「わかった。起きるよ。」
大輔がベッドから起き上がるのを確認して典子はキッチンへ戻った。
干物の焦げる臭いがして慌ててコンロを覗いた。
「はぁ~っ、危ないとこだったわ。よかったぁ。」
独り言を言いながら、干物をひっくり返すと、冷蔵庫から水を取り出しコップに注ぎ、急いで寝室に持っていく。
ベッドの上で少しぼんやりしている大輔に差し出した。
「はい、大丈夫?」
「うん、ありがと。」
大輔は一気に水を飲み干してグラスを典子に手渡した。
空のグラスを手に典子は再びキッチンに戻っていった。
コンロの火を止めて、今度はダイニングテーブルを台布巾で拭き始める。
それからリモコンを手にしてテレビのスイッチを入れた。
ニュースというよりも「モーニング・ワイドショー」的な番組がどの局でも花盛りである。がちゃがちゃとした画面に思わず
「ふぅ」
と軽いため息をつくと、典子はケーブルテレビのCNNニュースに切り替えた。
いつものニュースキャスターが、滑らかな英語でニュースを読んでいる。
キッチンに戻り、干物をお皿に移し、玉子焼きに胡麻和えと、漬物をテーブルに運ぶ。
顔を洗った大輔がテーブルについた。
お味噌汁と御飯を出して、フルーツの準備を始める。
りんごとモモを切ってお皿に並べ少しヨーグルトを添えた。
大輔はテレビを見ながら黙って食事をしている。
麦茶をグラスに注いで、フルーツと一緒にテーブルに出す。
朝から、栄養たっぷりである。