櫻吹雪
弥「源と剛はそういう活動したいわけ?」


源「いや!俺はマツリくんについていけたら

それでいいんだ!!!」


剛「俺もだ」




源と剛は
有り得ないくらい

真っ直ぐな奴らだったんだ。


アタシは
何の迷いもなくそう言った2人を見た瞬間



あ、信じられる。



素直にそう思った。

マツリも同じだと思うけど、この2人なら

認めてやるって感じだなー☆☆笑


アタシはタメなのに可愛い後輩ができたみたいで、少し嬉しくなった。


マ「あ、源!
ワリィけどお前コレ買ってきてくれよ!」


源「ウィース!

…ん?…な、何だこれ?;;」


剛「…石川哲朗の“医者になるまで”…」


ヒ「おお!今日発売か!」

ス「マツリくんはその人の大ファンなんだ」


弥「テレビでよく見るでしょ?」


源「…あの天才って言われてんのにすげぇ天然な人だろ…」


マ「ま、俺今からやることあっから!

頼むわ!」


バサッ


源「…マ、マツリくん!!!!????

何だソレ!!!!???;;」


弥「何だソレって見ればわかんじゃん。

教科書」


ヒ「お前行くなら早めに行っとけ☆☆

今からコイツの“お勉強タイム”だ!」


弥「邪魔したらすげぇ怒られっから!」



源「う…うん…;;」

源は驚いた顔して
そのまま屋上を出て行った。


剛「…なんで勉強なんか…」



ヒ「コイツは医者になるのが夢なんだ!」

弥「成績面で言えば

実はすっごい頭良いんだよ!」


剛「…だったら…
何で向山なんかに」



ス「…“大雪大乱闘事件”…」

剛「!?」



弥「…それでアイツの“成高合格”は

…取り消されたんだ」


剛「…アンタら…
あの乱闘に…」



2月18日。大雪


私たちの脳裏には


今までで一番の“痛み”と“力”を覚えた日が蘇る。
< 16 / 79 >

この作品をシェア

pagetop