櫻吹雪
ヒ「成高はすげーとこだからなぁ…」


剛「………、」


ス「…俺たちはもう

マツリくんの邪魔はできないんだ…」



ヒマとストールは

入り口の影でタバコを吸いながら勉強してるマツリを見て、少し
切なげな顔をした。



『てめーら、何オチてんだよ。

別にお前らのせいじゃねーんだからよ。』



傷だらけのマツリは
昔、謝るアタシたちにそう言った。



『勉強なんてな!

どこでだってできんだよ!』



そう笑うマツリを見たとき
今までにない心の“痛み”が走った…。


剛「……俺たちはな

“無敗”だったんだ……」


弥「…………?」


剛「…源も俺もバカだし…
…アンタらには負けちまったけどよ…

…バカなりに…
…役に立てるように頑張るからさ…」



ヒ「……剛…

…おめぇいい奴だなぁ!!」

剛「??;;」

ス「…よろしく頼むよ!」


弥「…ははは!」



仲間が、増えた。



─────────…
5限目


弥「ったくよーストールもヒマも源も剛もサボんだろー?

なんでアタシが…」


マ「あ?俺が5限目は出るっつって

お前が勝手についてきたんだろーが!」


弥「うっせー」



ガラッ!!



「…君が藍川か……」


「…ウィース…」



ザワザワ

「派手な女…」

「誰…」



ガタッ


派手な金髪にいくつも空いたピアスホール。

ジャラジャラと高そうなアクセサリーをつけてる“藍川”と呼ばれた女子生徒は



空いていたアタシの隣の席にメンドくさそうに座った。


弥「……………、」

マ(…弥生…?)



藍「…なに?」

弥「…お前…、

藍川紗希(アイカワ.サキ)か…?」


藍「…そうだけど」

弥「…アタシは…
菅野 弥生」
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