櫻吹雪
───AM:10:00


弥「…──頭いたい……」


みんなは、もう帰ったかな。


ガラッ


予想通り
リビングには1人もいなかった。

その代わり、きれいになった机の上に


マツリの文字で書かれたメモが置いてあった。



“学校で待ってる。”



少し笑ってしまった。


弥「──ハイハイ…」



─────────…
屋上


弥「マーツリ〜?」


マ「おー、やっと来たか」

弥「みんなは?」


マ「他校の美人女子見に行った」


弥「あ゙ぁ?
なんだアイツら

美人ならここにいるっつーの!」


マ「お前…(笑)」


弥「なに笑ってんだよコラ(笑)」



マツリと冗談を言い合っていると屋上から学校を出て行く藍川の姿が見えた。



マ「…アイツ…
この前の派手な女

…こんな時間に早退かよ?」


弥「……………」


マ「そういやちょっと気になったからストールに調べてもらったんだけどよ


アイツ違法のキャバクラで働いてるらしいな」


弥「キャバクラ…!?」


マ「ああ、ヤクザが運営してるようなとこでよ

結構やべぇらしいぞ」



弥「……………」


マ「…………?」


どうする。


アタシが助けに行ったって


返り討ちに合うだけ…


どうする

どうする…。



今度こそ

助けるべき…?



マ「…………、


…あ、俺

今日ちょっと長めに勉強するわ。」


弥「…え?」


マ「つーことでお前邪魔!

出てけ出てけ!」


弥「はい!?」



全く状況が飲み込めないまま

アタシは屋上を追い出された。



…はぁあ!!!!??
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