櫻吹雪
マ「…俺に勉強教えてくれよ。」


ヒ「…………、」


マ「…俺の夢は…

“人の未来を守る仕事”だからよ」



頭を掻きながら
照れくさそうに言ったそいつ。


そうだ、俺には…


こんな風に

“何か”のために頑張ることが出来なかったから…


変な見栄や甘えがあったから…


素直に勉強が楽しいと思えなかったんだ。




そいつはまた

暖かい家族が賑わう中

温かいラーメンを

食べさせてくれた。




─────────…


マ「コイツ、俺の新しいダチ。」

弥「…頭スゴいな」


ヒ「…あ、ども…」



弥「…なんか…

太陽にちかい
向日葵みたいだね」



ヒ「………?;;」


マ「あ、それうちの母ちゃんも言ってた。」



弥「じゃ!あんたの名前、“ヒマワリ”ね!」



太陽が見つかった。


だから俺は


大好きな、“ヒマワリ”になれたんだ…。




━━━━━━━━━…






マ「ヒマが俺たちのことマツリとサクラだって知ったのは、ずっと後だったんだってよ。」


弥「…そうだったんだ…」



しばらくの沈黙。



弥「……マツリが心配なのも分かるけどさ。」

マ「…?」

弥「アタシ的には…ヒマは大丈夫だよ。」

マ「…………」

弥「もうどんなことがあったって

ヒマワリは折れないよ。


…折れたらアタシ達が
蹴ってでも殴ってでも

また
立たせてやるんだ。


ヒマは大丈夫。


もうあの頃のヒマじゃない。」



マツリは少し

考え込んでから


マ「…そうだよな!」


そう言って笑った。
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