櫻吹雪
アタシはショッピングモールのある道をとぼとぼ歩いていた。


ったくサキのやつ…

追い出すならせめてプレゼント?くらい一緒に選んでくれたって…。




弥「…あ…」


ケ「…サクラ」

弥「ケンゴじゃーん!!
何やってんの!?」

ケ「そっちこそ何やってんだよ??」

弥「えー…いやぁその…」



アタシは朝の出来事をなんとなくケンゴにはなしてみた。



ケ「え、お前らって付き合ってなかったのかよ…?」


そら見ろ。
この真顔。


だから嫌だ↓



弥「付き合ってないってば…」


ケ「すげぇ意外」

弥「まあよく言われるけどね」


ケ「まあ友達として選んでやるのも普通だろ」

弥「ん〜…」




───プルルルル…


あれ…出ないな。


アタシは何をするのにも迷って
とりあえずマツリに電話をかけることにした。



しばらくして、電源ボタンに指をやったとき…



マ『…はい…』

弥「…ああ、アタシ」

マ『おう』

弥「…騒がしいね」

マ『…ああ、今よー家族で買い物。』

弥「え、あ!そぉなんだ!」

マ『で、何だよ?』

弥「え、あー…
うん!何でもねぇ!」

マ『はぁ??』

弥「じゃ、家族と誕生日楽しんでね!」



ピッ

強制的に
電話を切った。



ケ「いいのか?」

弥「うん…いい!」

ケ「…………」

弥「…せっかく家族でいるとこ…邪魔しちゃ悪いじゃん…」


少し寂しそうにうつむく弥生。

ケ「…………」




がっ


ケ「…俺的に良くねー。」

弥「はいっ!?;;」

ケ「行くぞ。」


焦る弥生の腕を掴んで
走り出すケンゴ。


弥「おぃ!?ちょ、ケンゴ!?;;」





─────────…

弥「…うぉ…すげ…」


ガヤガヤ…

ケンゴに連れてこられたのは大きな大きな…
プレゼントの専門ショップ。



弥「すっげー!
いっぱいある!」


ケ「…マツリが好きそうなもんって何だろ…」
< 62 / 79 >

この作品をシェア

pagetop