櫻吹雪
弥「ケンゴ!」

ケ「?」


パァアン!!

ビクッ


ケ「!?;」

弥「ぎゃははは!マジのビックリ箱!笑」


ケ(…何がしたいんだ…)



はしゃぎ回る弥生に
呆れながら一緒に選ぶケンゴ。


違う店もブラつき、何時間か過ぎた頃。



ケ「…結局戻ってきたな…」

弥「だなー!
もう第一候補のやつでいいや
めんどくせー!」

ケ「なんだそれ…」



弥(…変なの…
…なんだこれ…)


ケンゴと歩く中、目に付いたのは御守り。

小さな袋に達筆に書かれた文字は…

「夢叶」。



弥(……………)



─────────…


ケ「マジでそれでよかったのかよ?」

弥「おう!
だって役に立たないもんあげても邪魔んなるからさ!」


綺麗な袋に入った
プレゼント用に包まれている細長い箱。



中身は文具ばかり。


弥「マツリはよく勉強するからさ〜!」

ケ「そうだな」



…喜んだらいいな。



弥「あ、てかまだ夕方だし
ここまででいいから」


ケ「…つっても
けっこう暗いだろ。」

弥「大丈夫大丈夫!
ケンゴんち逆だし

アタシ襲われることないから!」

ケ「…ばかかお前」

弥「はぁ!?;;
てかてか、万一襲われてもアタシなら大丈夫だろ!」


ケ「…良くねーの。」


行くぞ、そう言ってケンゴはアタシの前を歩いた。

アタシだけかな。
ケンゴの背中は、少し寂しげだった。


…だから、これ以上何も言わなかった。



弥「わりぃね、付き合わせたうえに送ってもらって」

ケ「おう、じゃあな」


弥「ばいばーい」



ガチャン


サ「おっかえりー☆
プレゼント買えた?」

弥「うっせーよお前は!」


帰るなりサキのニヤつき顔。

サ「おっ☆何買ったの??」


弥「文具文具!
アイツ勉強すんじゃん?」

サ「きゃー☆☆」

弥「何がきゃーだよ(怒)」



とりあえずアタシは
マツリに電話しようと自分の部屋に入った。

弥(サキがうっさいし…)
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