櫻吹雪
プルルル…

プルルル…

プルルル……ガチャッ


マ『もしもし』

弥「おう!アタシ!」

マ『あぁ』

弥「あのさ!今日…」

『勝馬ー!何してんの!』

マ『今行くって!
…で、なんだ?』

弥「いや、今日誕…」

『ねーえーかつまぁ!
早くしてよぉ!』

マ『っせぇなくっつくなよ!』


知らない女の子の声。

そう思えば


『勝馬ー!さっさとしろよー!』

『勝馬くーん!』


家族じゃない知らない人たちの声。



弥「……騒がしいな」

マ『ああ、誕生会客とかまきこんでてよぉ…

…あ!そうだお前らも来いよ!うまいもんいっぱい買って…』


弥「アタシはいいわ。
…じゃあね」


マ『…そうか
てか用何なんだよ??』


弥「別に…なくなった。」


マ『はぁ!?
お前昼間もそんなこと言ってなかったか??』


弥「はいはい、ごめんなさい
じゃあね」


マ『何なんだよ…
用ねぇならかけてくんなよな…』


弥「…わかってんよ!!!!!二度とかけねーよバカ野郎!!!!!!」



ピッ

アタシは携帯をベッドに放り投げた。



…アタシ1人祝わなくたって…

マツリには家族もいるし祝ってくれるひとも沢山いるんだよ…


そんなこと分かってたよ。


分かってたけど…。




ガチャン



サ「弥生?どうしたの?なんか叫んでたけど……」


弥「サキあげる」


サ「…え!?
これマツリの…」


弥「いらないから!」

サ「…弥生…」


笑えてなかったかも。

サキは何も聞かず
優しく頭を撫でてくれた。


サ「ご飯、たべよっか?」


弥「…サキ大好き〜!!!」


サ「あはは、よーしよーし♪」


うちらはリビングでサキの作ったあったかいご飯を

今日の話は一切なしで

テレビの話などをしながら笑って食べた。
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