櫻吹雪
今更こいつがずっと
見下してんじゃなくて

“心配”してくれてることに気がついた。



弥「…………、」


イ「いたた…」



弥「…わりぃ…」

イ「…ははは!
分かればオッケー!(笑)」


傷を手で抑えながら
笑ってアタシの頭を撫でた。


今更ながら後悔した。



イ「でもやっぱ
お前強えなっ!!!!」


ぱあっとした笑顔を見て、アタシはもう一度、ボソッと謝っておいた。




ガラッ



「うおっ!?
総長大丈夫っすか!?」

「サクラちゃんにやられたんすか(笑)」

マ「弥生ーラーメン食えよお前」


尊王と一緒にラーメン屋に戻ると、マツリと
連れの二人が仲良く話してるのが見えた。



イ「おう、強えの何の(笑)」

「ははは!総長だせーっすよ☆!」

「イッシ〜、マツリのやつおもしれーよ!」


イ「お、まじか!
なら今日は5人で…盛り上がっちゃいますかぁあ!!??☆☆」



「「いえーい!」」



はしゃぐ三人。

マツリはアタシの隣に座って言った。



マ「いいやつそうじゃん、“尊王イッシ”」


弥「…うん、」



尊王は、屈託のない笑顔でアタシやマツリに笑いかけた。


その笑顔に
アタシたちも応えた。



尊王は、気さくで
アタシが思ってたやつとは真逆で

優しくて
おもしろくて…安心できるやつだった。




…そう。



──────────


ス「…やぁ、ちゃ…ん…」


──────────



アタシたちが笑い合ってたころ、ストールが

苦しんで
倒れてることなんて

何も知らなかった。
















─────────…


サ「弥生弥生!」

弥「…んー…なに…

…てか遅刻じゃん…」


サ「違くて!
さっきマツリから電話あって…!!」

弥「??」



サ「…ストールが…!!!」
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