LOVE電波発信中
逃げるように教室を出で、たどり着いたのは中庭だった。
「で、なんて言われたんだ??」
少し焦りの混じった声で、関本が私に問いかけてきた。
「みくだろって……」
私は、俯いたまま質問に答える。
「!???…」
関本の様子がおかしいかったのは、一目瞭然だった。
「なに??アンタなんか知ってんの??」
笑実は、すかさず突っ込んだ。
「いや…何でもな、い。」
やっぱりおかしい。
でも、その時の私は気が気ではなかった。
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