LOVE電波発信中
だいたい、新任だとしても教師なのに教室でかけていい訳??
まず、ケータイの持ち込みこの学校禁止だし……。
「かかんないでしょ??」
不安げに、関本を見上げた。
「ぇ……待って。ノイズが…」
ノイズ??
アタシのケータイは、去年の冬買い換えたばっかだからそんなはずないのに……
「貸して!!」
「おい!!」
関本から、ケータイを奪い取り耳に当てた。
『ジジッ…、現在使われっ、ジジジっ、おり、まジジッ、ジジーー、ブツッ。プルルルーッ、シジ、プ…ルルルーッ』
ノイズに混じり、呼び出し音が鳴り出した。
「ッ!!繋がった……??」
「えっ!??」「マジかよ!!」
2人が、ケータイに耳を寄せて来た。
ちょっ!!関本近いって!!

そんなことを思ってると、通話口から、男の声が聞こえた。
「もしもし……みく!!」
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