LOVE電波発信中
……!!!!!!


ドクン、ドクンと脈打つ心臓は痛いくらいに激しく鳴っていた。

「もしもし……アタシはみくじゃないよ、勘違いしてる………アタシは乃藍。」
『乃、藍??』
男は、戸惑い焦りながらアタシの名前を呼んだ。

「うん。鈴代乃藍、アンタは??」
『俺は、関本稜。』

「えっ!???」
セキモトリョウ???
…そんな訳ないよね。
だって、関本はここにいるもんね。
「何でもないよ、ねぇまた電話してよ。アンタの事知りたい。」

『ッ!!でも、いいのか?間違え電話だったのに。』

「もう、いいよ。じゃね」
『あぁ……』

プツッ、

ここで、私達の会話は途切れた。

アタシ達が、複雑な関係だって事をこの時のアタシは知らない…──。
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