何度もキミに恋をする
そう微笑んで言うと、繭ちゃんはビックリした顔をした。

「う、うん。
てか、繭って呼び捨てでええよ!」

繭、かぁ。

「うん。杏のことも呼び捨てでいいよ。」

そういって笑うと、繭の顔が赤くなった。

なんでぇ~?

周りを見ると、蒼も萩って言う男の子も赤くなってた。


夕日のせいかな?

「あ、と。俺、紫城 萩(シジョウ ハギ)や。
俺のことも萩でええから。」

萩くんがハッとしたように言った。

「萩くんは萩くんでいいかな?
呼びづらいんだ~。」

ニコッと笑ってそう言うと、拍子抜けたようになった。

「なんやそれぇ~。
ってかさぁ、杏、可愛いなぁ。」

へっ?

杏が、可愛い?

そう思ったとき…
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