何度もキミに恋をする

ゲシッ

繭が萩くんを蹴っていた。

「彼女の前で何言うとんの？」

しゅんとした感じの萩くん。


え、繭と萩くん付きあってんの？

あたしが驚いていると、蒼が笑い始めた。

「なんや杏ー。
そんなにビックリすることやないやろうが。」

こんなに夫婦漫才みたいな喋りする２人が。


そう楽しそうに続けた。

｢｢夫婦漫才ちゃうわっ！｣｣

見事にハモっている二人。


蒼と顔を見合わせて、笑ってしまった。

「杏～。お願いだから笑わんといてぇ～。」

「蒼～。なーにと笑っとんじゃぁ！」

繭はあたしに懇願。
萩くんは蒼の首を締めていた。

それでも笑いが止まらない杏たち。