何度もキミに恋をする


何度か寝たり起きたり…。

途中でインターチェンジで休憩したりした。


そして杏はいつのまにか寝ていたみたい。

「…ん…杏!
着いたわよ。起きなさい。」

ママに揺り起こされた。

「ママ…。着いたの?」


寝ぼけ眼の杏にママは手を引いて車から降ろしてくれた。

もう、空が茜色に染まっていた。

「杏。おいで。」

そう言って、きれいな建物の前で笑いかけてくれるパパ。


「きれいだろ?

新しいお家だよ。」

とは言うものの…


周りを見渡しても家は遠くにしか見えない。

「お隣さんは?」
< 6 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop