何度もキミに恋をする
何度か寝たり起きたり…。
途中でインターチェンジで休憩したりした。
そして杏はいつのまにか寝ていたみたい。
「…ん…杏!
着いたわよ。起きなさい。」
ママに揺り起こされた。
「ママ…。着いたの?」
寝ぼけ眼の杏にママは手を引いて車から降ろしてくれた。
もう、空が茜色に染まっていた。
「杏。おいで。」
そう言って、きれいな建物の前で笑いかけてくれるパパ。
「きれいだろ?
新しいお家だよ。」
とは言うものの…
周りを見渡しても家は遠くにしか見えない。
「お隣さんは?」