何度もキミに恋をする
あぁ、そっかぁ。

「よし、行こう。
ママ、桃、行ってきます。」

そう言われてパパ並んで歩いた。

「桃、ママ、行ってくるね。」

そう言って、空いたほうの手をふった。


そしたら、ママと桃は笑顔で手を振り返してくれた。

「杏、重かったら言うんだぞ?
パパが持つから。」

優しいなぁ。

やっぱりパパ大好き。

「大丈夫。

だって杏、お姉ちゃんだし。」

それは杏を縛り付けている言葉でもある。

でも、時にはいっぱい頑張れちゃう言葉なんだ。


「そうか。まぁ、すぐだからな。

じゃあ任せたよ。」
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