赤い御守り
赤い御守り



ザァーーー---……



それは寒い寒い冬の日だった。



昨晩から降り止まない雨のせいで、川はあふれ、木の葉は辛そうに、命を繋ぐその枝から、静かに舞っていく…




そんな中、1人の少女、上市玲<カミイチレイ>は、傘もささずに、ただ橋の上から、荒れ狂う川を眺めていた……
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