彼とあたしの秘密の事情
「次は仙台か・・・・」
あの子はいないのか・・・
俺は、そう思いながら
いつもと変わらず、仙台行きの
新幹線に乗り込んだ
「おい!!凌。次は仙台だとよ。
可愛い子、たくさんいるといいなぁ」
そう言いながら俺の隣に座ってきたのは
小さいときからの幼なじみの陸。
陸は俺と同じチームで、
ポジションはFW。
ちなみに俺はMFで同い年。
「おまえはどこに行くときも
いつもそればっかだよな・・」
「いいだろ~
せっかくサッカー選手になったんだから
やっぱり、可愛い子と付き合ってみたい
じゃんか~。
凌だって少しはそう思ってるだろ?」
「俺は、絶対ないから・・
んな事考えてんの陸だけ・・
じゃあ、俺寝るから静かにしてよ。」
ハイハイ・・
そんな陸の返事を聞いて
俺は眠りについた。