彼とあたしの秘密の事情
試合は、いつもと同じように
凌さんと陸くんの活躍で勝った
ただいつもと違かった所は・・
いつもより人が多かった事
本当は今日はここに来ないはずだった
栞も気を遣ってくれたのか
『行こう』とは言わなかった
あたしはただ怖かった
まわりにあたしの事がばれて
いろんな関係ない人に
『別れろ』とか
『あれじゃん、凌さんを・・』
と、言われるのが怖かった
だから、公に発表されたあの次の日
学校に行くのが怖かった
クラスのみんなも凌さんの彼女が
あたしだと知ったら・・・・
あたしはまだ弱かった・・・
でも、そんなあたしを
守ってくれたのは凌さんだった