彼とあたしの秘密の事情

そして、ついに凌さんがマイクを持って
スタジアムの中心に立った・・


『いかないで・・・』


『まだ、ここにいてよ~』


そう叫びながら、泣き始める人たち・・・



あたしもそんなことがいえたら・・・
凌さんは行かなかった?


でも、あたしにとめる権利はない


これがあたしたち二人の運命
なんだから・・・



『凌さん、頑張って・・』

今のあたしには、こう言うしかない









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