彼とあたしの秘密の事情

『でも、僕は移籍のことを彼女に言わず
 自分だけで決めました。』


周りの驚きの声が聞こえないかのように
凌さんはまた淡々と話し始めた


「え~、彼女信用されてないんじゃない!?」


「ここで、公開で別れるのかなぁ・・」



周りでは、こんなことを言う人もいた



あたしがいるのに・・・


でも、そんなことは言えないので
必死に涙をこられていた



「わか、大丈夫だよ。
 凌さんがわかを悲しませるわけないよ。」



栞はそういって、やさしく背中をなでて
くれた





 
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