彼とあたしの秘密の事情
『特別編  帰ってきた!?』

「ねぇ、どうしよう。
 凌さん、あたしのこと忘れてたり
 しないかなぁ。」


大学に入ってから一人暮らしを
はじめた部屋でさっきからソワソワ
しているあたし・・・



「まったく、そんなわけないでしょ。
 忘れてたら、あたしが許さないし!!」



隣でそう言うと、今にも殴る準備に
入っていきそうなのは栞



「でもさぁ、凌さんから連絡来たんでしょ
 まったく凌さんもわかには優しいん
 だから

 いいよね~、離れてても愛されてるって
 感じがして」


栞の言うとおり、昨日凌さんから
連絡がきた


4年間、何も連絡がなかったから
驚いた


でも、頭は覚えていた
あたしの愛しの人の声は


4年間会いたく会いたくてしかたなかった
たった一人の私が愛する王子様


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