彼とあたしの秘密の事情

またしても、心を読まれたような・・


あたしの思ってることって
顔に出てるのかなぁ・・・



「ほら、もう時間じゃない?
 凌さん、もうそろそろ着くはずだし」


昨日の夜、凌さんからの電話があったあと
あたしはすぐに栞に電話をした


凌さんからは帰国することとあの場所で
待っていて・・としか言われてない


凌さんとの電話のことをすべて
栞に話した



「えぇ~、本当に凌さん帰ってくるの!?
 いつ、何時の飛行機で帰ってくるのよ

 わか、お迎えにいかないと!!」


電話の向こうで、一人はしゃいでる
栞の声が聞こえる


「だから、そのことで栞に・・・・」


喜んでいるところ、本当に申し訳ない・・
はしゃいでる栞の声に圧倒されながら
しどろもどろに話すあたし・・・


「わかってるわよ。
 凌さんが帰国する時間がわかんなくて
 あたしに電話して来たんでしょ。

 わたしに任せなさい!!
 こんなの朝飯前よ。ちょっと待ってて」


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