彼とあたしの秘密の事情

電話の向こうから、パソコンの音だろう
パチパチと打っている音がする


本当に栞には言葉では表せないほど
感謝している。


今までだって栞がいなかったら、
今頃あたしはここにはいなかったのだから


栞・・
ありが・・・・


「わか。わかったわよ・・・
 ちょっと聞いてる!?」


あたしが心の中でありがとう。と
言っている途中に栞の元気がよすぎる
声が・・・・


まぁいいか、
お礼はまた今度。

自分の言葉で言おう!!!


「ごめんごめん。
 ・・・・わかったの!?」


「あたりまえでしょ!!
 あたしに不可能はないのよ!?

 今から教えるけど、約束よ。
 わか・・
 必ず、凌さんと幸せになってね・・

 じゃあ、言うよ・・・
 凌さんが帰国するのは・・・・」


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