彼とあたしの秘密の事情

「凌、明日のキャプテンの件は
 不安か・・・・?」


「本当の所まだ自分でも、心の
 整理が着いて無くて・・・」


不安がない。といったら嘘に
なる。


でも、不安がないといっても
違う。



だから、今は整理が着いていない。
というのが本音


「今回、おまえをキャプテンにしたのには
 2つ理由がある。
 一つ目は3・4年後おまえがこの
 日本代表を引っ張っていく存在だからだ。


 そして、もう一つは
 この合宿で一番成長したのは凌。おまえ
 だからだ・・・。

 俺はいままで1年だけだったけど、
 おまえを見てきた。

 
 今回の合宿のおまえは、俺がビックリ
 するほど技術面でもメンタルメンでも
 成長した。

 しかも、そのおまえの成長を俺と同じ
 ように感じたのが竜也だ。


 今回のキャプテンだって、竜也からも
 凌をキャプテンにどうですか・・?

 といわれた。 

 だから、俺は今回の試合のキャプテン
 凌。おまえにしたんだ。  」





< 77 / 204 >

この作品をシェア

pagetop