彼とあたしの秘密の事情

「陸・・・ありがとな」



俺は、目から今にも
あふれだしそうな涙をこらえながら
そう言って、電話を切った




カッコ悪・・・


本当はこんな風になると思っていなかっ
た。



こんなに泣いたのなんて、何歳ぶり
だろう。



しかも、こんなたかが恋愛で・・・




こんなに、大切な人と付き合うことが
大変だったなんて思ってもいなかった



もし、相手が彼女じゃなかったら・・


もし、違う同い年ぐらいの人だったら・・




神様は・・

みんなは



許してくれましたか・・?




俺に・・・・

大切な人ができちゃいけませんでしたか?





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