いつまでも
すると亜李沙は、屋上でね・・・と低い声で答えた。
うちはその空気に耐えられず階段を急いで駆け上がった
屋上に着くと同時に亜李沙から話しかけてきた・・・
「ねぇ、香穂」
「うん?・・・」
「何か隠してない?」
そう言われた瞬間ギクリとした・・・
私の心の中を見透かされている様で・・・
誰にもチャ彼の事は話してはいない。けれど心友である亜李沙にでさえも、話していないことだったから・・・今さら言えない・・・・そう思ったんだ
「隠してなんかないよ、なにも。」
ものすごい、罪悪感・・・心が痛い・・・・・
「ほんとに?私ね香穂が心配なの・・・最近授業中も寝てるし、部活中もため息ばっかりしてて、話しかけても気付かない事多いし。もしかして、何か悩みがあるんじゃないかと思って・・・・」
「そんなこと・・・」
言葉が濁った・・・心友に嘘までついて隠す様なことじゃない、亜李沙に嘘をつきたくない・・・
私は亜李沙に、全部打ち明けることにした
「亜李沙あのね」
「ぅん・・・」
「私付き合ってる人が居るの。」
亜李沙は、涙を堪えているせいか、うんとしか言わない
「でもね、その人チャ彼なの、だから反対されると思って今まで言いにくかったんだ・・・・亜李沙チャ彼のことどう思う?」
「いいと、思うょ・・・香穂が好きと思えるなら、私は反対しないよ」
ニコッと最後に笑ってそう言った。
〝私は反対しないよ〟
その言葉で、心が軽くなった気がしたんだ。
「香穂、真剣に悩んでることを話してくれてありがとう」
「ううん、こちらこそ私の悩みを全部受け入れてありがとう」
「私ね香穂の悩み聞けて良かった、全部話してくれて嬉しかったんだ、私たちいつまでも心友だよね?」
「もちろん♪こんな事亜李沙にしか、話せないからw」
「私も香穂にしか、何も相談できないやw」
この時心の底から、私たち2人は、いつまでも心友でいたいと思ったのでした。