いつまでも

一方その頃~翼(俺)


キンコンカンコーン~キンコンカンコーン~

チャイムが鳴った

俺は昨日からいつになく不機嫌だ、何でかって?そんなの聞くなよ、イライラする


「お~い、つばさ~」

心友の直樹が呼ぶ

俺は不機嫌だから返事ができない。
メンドクサイから直樹を無視したまま、うつ伏せになって寝ていると


「ねぇ河野くん、良いの?杉本くんまだ待ってるよ」


女の声だ・・・うざぃ
今話しかけんなよ

だから無視・・・

「河野くんってば!」

「うっせぇな、黙ってろよ!!」


俺は怒鳴り散らしながらそいつの方を向いた
そこには、想像していたチャライギャルでは無く・・・

今にも泣きそうな顔をした冬本が居た

多分俺が怒鳴った相手は冬本だったんだ・・・


「ふ、冬本?・・・」

「・・・・・」

無言、そうだよな・・・いきなり怒鳴られたんじゃな・・・


そんな中さっきからの状況を見ていた女子達がここぞとばかりに、冬本の嫌みを聞こえる様に言ってきた


《李架ちゃんさぁ、影薄いし地味だし翼くんの近くに居る資格すら無さそうだし~》


《ちょっと河野くんと話せたからっていい気になっちゃって調子乗ってんじゃねぇよ!》


耐えられなくなったのか、冬本はその場から走り去った・・・

それでも俺は何も出来なかった


八つ当たり何かして、冬本傷つけるなんて・・・




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