いつまでも
で、何でこいつここにきたんだ?
「俺さ、さっきの会話聞いちゃって;」
会話とは、冬本のことを聞いていた事だろう。
「それで?・・・」
「それで、じつはあいつさ・・・お前は知らないだろうけど、何か他の女子たちからいじめにあってるみたいなんだよね・・・」
「うそだろ・・・・・」
知らなかった、まさかほんとにそんな事になってるなんて・・・きっと理由は・・・
「それで、理由はさあ、河野としたしげに話してたからとかで。嫉妬されたからみたいなんだ。」
やっぱり・・・俺のせいか。。。。でも、俺のせいだからって何が出来るわけでもないし。。。。
「ごめん、もうその話聞きたくないわ・・・」
俺はそういって、教室を出た。冬本の事は心配だけど、いい加減俺のせいで、俺の存在があるだけで人が傷つくのは嫌だもうそんな話なんて聞きたくない関わりたくない・・・・
ほんとに、俺は心の弱い人間で自分でも嫌になる・・・
その後学校を無断で出てきた俺は、とにかく何も考えたくなくてフラフラと町を歩き続けた。しばらく、すると見覚えのある人の後ろ姿が見えてきた・・・悩みすぎてとうとう幻覚までみえてきたのか?。。。いや待て、あれは確かに冬本・・・・
俺は必死にその後ろ姿を追いかけやっと追いついた。
「冬本!。。。」
「河野くん・・・」
冬本だ・・・・人間違いじゃなかったんだ
「冬本俺話があるんだけど、ちょっといいか?。。。」
「あ、あたしも河野くんに話があるの・・・」
「そっか、じゃあ俺から」
「まって!あたしから話させて?・・・」