ごめんね、ありがとう…先生
 ―保健室―


「まさか千弥がカウンセリングで来るなんてな」
「私も拓哉くんと健一がいるなんて思いもしなかったよ」
「あの、思い出に浸ってるとこ悪いですけど」
「あ、カウンセリングの待ち合い室みたいなものを作るでしたね」
「はい。後、カウンセリングの部屋は?」
「こちらです」



普通の教室より少し狭い。さらに仕切りがあるからか圧縮感が感じ取られる。

「狭いですね」
「でも、身近に感じとれるからちょうどいいかもしれませんね」


保健室に戻り、小さな待ち合い場所を作り終えるとチャイムが鳴った。
< 44 / 82 >

この作品をシェア

pagetop