ごめんね、ありがとう…先生
「伊能先生」
「拓哉」

いつものように沙依と鈴奈が来た。遅れて義樹と勇樹も。


「カウンセリングを受けに来たの?」
「違うよ。千弥さん」
「知り合いなの?」
「うん。渡部先生の彼女」


沙依は目を見開いている。


「で、拓哉くんとは高校の同級生」
「そうなの?」
「うん」




その日は休み時間の度に拓哉達の昔話を聞いていた。









そして授業後も。



まもなく5時を示そうしていた。

「そろそろ帰宅したほうがいいね」
「そうだね…」



事件の影響で部活がなければ5時に、部活があれば6時に集団下校することが決められた。



「「じゃあね。拓哉」先生」
「じゃあな」
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