ごめんね、ありがとう…先生
寒さのせいで少しゆっくり歩いている沙依の手をぎゅっと握りしめた。

「ったく。離れるなよ」


コンビニに入り、すぐに飲み物コーナーへ。

「ホットでいいよな」
適当にお茶を取る拓哉の横で沙依は烏龍茶を手にした。




「香山。それがいいのか?」
「はい」



パン類は健一が買ったって言ってたから……。


「香山。好きなおにぎりとお菓子2つくらい持ってきて」



ツナを一つとグミにチョコレートを持ってきた。


「お金払って来るから待ってて」


お金を出そうとする沙依に『いい』と言った。






行きと同じように手を握りしめ会場へ向かう。

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