ごめんね、ありがとう…先生
「先生、教えるの上手いですね。どうして、養護教諭になったんですか?普通に教科担任になっても良かったのに」
「ありがとう。良く言われたよ……」
「……?」
「色々あるんだ。理由なんて、後からならいくらでも付け足すことが出来るからね。でも一番は……」
「一番は?」
「家が病院だから」
「……え?………えー!!?」
沙依はびっくりして大声を出してしまった。
「香山。落ち着いて」
「あ、はい……。ちょっとびっくりして……」
「ちょっとじゃないでしょ?ま、親は関係ないから、俺は俺だし」
「ですね……。でもなんで養護教諭に?家が病院ならそっちに就職するんじゃ?」
「最初はそのつもりだったよ。でも、健一から話を聞いたりしてるうちに教師になりたいって思うようになったんだ。……というか、元々なりたいって言う思いが強くなっただけなのかもしれないけど。香山は?」
「私?」
「そう。香山の夢は?」
「私の夢は……」
『教師』と口に出せたらいいのに、そう簡単に言えないのは自分の心に迷いがあるから。
「ありがとう。良く言われたよ……」
「……?」
「色々あるんだ。理由なんて、後からならいくらでも付け足すことが出来るからね。でも一番は……」
「一番は?」
「家が病院だから」
「……え?………えー!!?」
沙依はびっくりして大声を出してしまった。
「香山。落ち着いて」
「あ、はい……。ちょっとびっくりして……」
「ちょっとじゃないでしょ?ま、親は関係ないから、俺は俺だし」
「ですね……。でもなんで養護教諭に?家が病院ならそっちに就職するんじゃ?」
「最初はそのつもりだったよ。でも、健一から話を聞いたりしてるうちに教師になりたいって思うようになったんだ。……というか、元々なりたいって言う思いが強くなっただけなのかもしれないけど。香山は?」
「私?」
「そう。香山の夢は?」
「私の夢は……」
『教師』と口に出せたらいいのに、そう簡単に言えないのは自分の心に迷いがあるから。