~*先生*~理系女子は好きですか??


――――


その後、
あの人たちとは知りあいなのかどうかは聞けないまま、宏樹君と別れた。




「あのさ…」

彩がポツリと言った。


「宏樹君ってもしかして‥」


やっぱり彩も思ってか…



「けっこう中学ではやらかしてたんじゃない?」


「そ‥だね」


今は全然そう見えないのにね

どっちかって言うと、かわいい感じだし‥



「まあ、人には言えない過去の1つや2つあるよ」



「な、んか…茉莉にしてはいいこと言うね」



「私に‥しては??」

いや!?
私は普段から言いこと言ってるって!


ちょっと、彩ヒドいよ!!



「ごめん、ごめん!」

彩は少し笑いながら謝った。


「ほんと…気をつけてよね!!」



私たちはたわいもない話をして、駅で別れた。




この頃の私は何も気づいていなかった。


もうそこまで、真実の扉が開かれようとしていることに‥‥


そして、それが自分を苦しめる結果になることに...







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