夜の蝶−麗蝶−
「ご、ご飯。早く食べないと冷めるよ」
「あ、うん。そうだね」
そう言って隼人は私から離れ、美味しそうにご飯を食べ始めた。
あぁ…あんなこと毎日あったら、私恥ずかしすぎて爆発しちゃうよ。
それから一時間後、隼人は友達と約束があるからと言って帰って行った。
〜♪〜♪〜♪
突然、私の携帯が鳴った。
「はい」
『もっしもーし』
電話の相手は、高校のときからの親友の香奈だった。
ちなみに、香奈はうちのお店のNo.2。
『今日買い物付き合ってー』
「うん。別にいいよ」
『やった♪じゃあ9時に駅前集合ねぇ』
そう言って香奈は電話を切った。
9時って…あともう少しで9時じゃん!
私は急いでメイクして支度して、急いで駅まで行った。
「愛遅いぞー!」
「遅いって…まだ9時1分だよ?」
「あら、本当だ。まぁいいや、早く行こぉ」
そんな少し自己中な香奈に手を引かれながら駅から近くにあるモールの中に入った。
私と香奈は洋服の趣味などが違うため、途中から別行動をした。
洋服やヒール、ベルトや帽子にアクセをたくさん買って、香奈が買い物をしているお店へ向かった。
「あ!ねぇ愛、こっちとこっち、どっちがいいと思う?」
香奈は私を見つけると、白いふわふわのワンピと真ん中に大きいリボンのついたピンクのワンピを見せてきた。
「んー…どういうときに着たいと思ってる?」
「普段から着ようかなぁー、とは思ってるよ」
「…2つとも買っちゃえば?」
「だよね。うん、そうする」
2つともカゴに入れると、香奈はお会計をしに行った
その後、化粧品を買いに行ったり、アクセサリーを買ったりしていた。
「げっ!もう6時じゃん」