♂最強SPたちの恋愛事情♀
違う。
あの銃……もしかして。
「俊!!撃っちゃダメ!!」
私の叫ぶような声が耳に届いたのか俊が振り向く。
「なんでだよ!!このままじゃ連れてかれるぞ。」
「バカっ。これは私たちに対する試験。
夢乃の近くにいるあの人の持ってる銃も偽物だ。」
「試験、か。」
俊の顔は真剣そのものだがどこか好奇心のある目をしている。
試験なんてそんなに信用されてないのかねぇ
まぁ、いいけど。
「殺さない程度にやんなさいよ。」
「わぁってるよ。
お仕事は
存分に楽しんでやらないと。」
2人の若いSPは不気味にクスリと笑う。