♂最強SPたちの恋愛事情♀
「あの……僕は殴っていいんでしょうか?」
おずおずと聞く不審者。
あ゛ぁっっ
イライラするーっっ!!
「けっこうです!!
私が殴っときますから!!」
ガッ!!!
ポロ……。
むなしく落ちる壁のコンクリ。
イライラしているせいか、いつもより破壊力がヤバかった。
「あなたは倒したことにします!!つまり、この壁です。
では、まだ次があるので。」
私は唖然とする男をほっとき、傍にずっとうずくまったままの夢乃の肩をたたく。
「お嬢様。お怪我はありませんか?」
とたんに、顔を真っ赤にさせて怒る夢乃。
「な、ななな何度言わせたらわかるの!?敬語は禁っ「任務中なので。」
夢乃の唇に私の人差し指をあてて笑うと、夢乃は黙ってしまった。
そんなに敬語がイヤなのかなぁ……。