♂最強SPたちの恋愛事情♀
「えぇ!?旅にでるぅ!?」
俊が突拍子もないことを言い出したのは、その翌日だった。
「どうしてそんないきなり……。」
「修行にでるだけだ。
きのうの魔法使いとしてどれだけ自分の力が足りないか充分わかったからな。」
きのうあれだけの怪我をして敵を倒したのに力不足って………。
「だったら私もついて「お前は残っていろ。夢乃の護衛係なんだから」
きっぱりと言われてあとに続けなくなった私はただうつむくしかなかった。
その時頭が一瞬ガクッととさがった。
顔をあげると俊の手がポンッと私の頭に乗っている。
「大丈夫、すぐ戻ってくるから。」
ニコッとわらった俊の笑顔にドキッときてしまう私はどう考えても今の状況にあわないものだった。
「絶対に怪我してこないで。」
「悪運強いからその辺は問題ないし。」
「あっそ。じゃあ、いってらっしゃい。」
「いってきます。」
もう一度頭をポンッとのせて俊は瞬間移動をして消えてしまった。