♂最強SPたちの恋愛事情♀
先生はまだ30歳前後だけど、それでも国に認められるほどの優秀な魔法使いで、国の防衛部隊の隊長をするほどの実力をもった人だった。
「あの……実はお願いがありまして……今日はそのためにきました。」
はりつめた緊張感の中でフッと笑った先生は
「修行、ですか。」
と当たり前のように言い当てた。
「えと……」
いつの間にか、心の中を読まれていた俺ははい、としか答えられなかった。
「うーん……困りましたね。
修行もさせてやりたいのですが、何せ今はサライフ先生が家の用事で格闘の授業を開けてしまっているのですよ。
誰か格闘技を使える方はいませんか?ゼロ君。」
「っていうことは……」
「授業を手伝ってくれるなら僕も少しならお手伝いしますよ。」