♂最強SPたちの恋愛事情♀
「はいっ。俺のできることなら!!」
よかった!!
これで少しはあの力をコントロールすることができる!!
「では、早速次の授業から入りましょうか。
授業が止まってしまっているせいでスケジュールがつめつめですよ。
いくら僕が格闘技ができるからって学園長は無理を言い過ぎです。」
笑みの絶えない表情でいくつかの本を抱えると、行きましょうと言って部屋をでた。
「あなたたちが学園を去ってからなかなか手応えのある人が出なくて……飛び級も難しいものです。」
「俺があそこまで頑張れたのはアイツのおかげですよ。
アイツ……リウがいなかったら俺にはライバルという存在がいませんでしたから。」
自然と口にしていた言葉はよく考えてみると確かにそうだなぁ……と感じた。
「本当に仲良しですね。
お付き合いはしているのですか?」
「えっ!?/////」
「君は本当に素直ですね。
成就することを願ってますよ。報告は必ずして下さいね。」
「アイツがもう少し勘が働けば俺はここまで参っていません。
アイツの弱点は恋愛に対して、鈍感なだけなんです。」
なんだかんだ言って、リウを特別視していた俺は、今まで“好き”という感情を抑え続けていた。
でも、今の俺には……
「さぁ、つきましたよ!!
君にとってここは特に思い出深い場所でしょう。」
中庭のように設けられた正方形の格闘技用のコンクリで作られた場所にはすでに10人ほどの生徒が待っていた。