♂最強SPたちの恋愛事情♀
「ん?」
うしろから声をかけられ振り向くと、真っ直ぐに俺を睨んだ男が立っていた。
「何か?」
「俺と戦え。」
…………。
いや、別に俺はいいけど……
「おもしろい発想ですね。
アサヒ君。」
アサヒと呼ばれた男と俺は先生の声のした方へ振り向いた。
「先生……いいんですか?」
「ゼロ君がいいなら認めましょう。
みんなにもいいお手本になりますし、その代わりお互い本気でいってください。」
ニコニコと笑う先生に寒気を感じながらも、俺はアサヒと呼ばれたヤツと向かいあった。
「俺はアンタのこと、先生なんて認めねぇ。
同い年なら大して力も変わらねーくせに先生ぶってんじゃねぇよ」
「別に、先生ぶってるわけじゃないんだけど……」
なんなんだよ……
いきなり戦えなんて……先生も本気で行けとかいってるし……
「こないなら俺からいくぞ!!」
アサヒが俺を睨んだまま叫んだ。
本気で行けって言ってたし、手っ取り早くやっとくか。
「あぁ。
いつでもどうぞ。」