♂最強SPたちの恋愛事情♀
突然、トランクから女の子がでてきた。
まさかこんな展開になることは予想できなかっただろう。
振り上げて今にも僕に当たりそうなこぶしを、男はだらんとさげた。
『子供に銀行強盗させるなんてあんたらどんだけ臆病なわけ?
行くんだったら自分でいきなさいよ。バーーーーーカッッ!!!!』
トランクの上につきそうでつかない頭が、彼女のすさまじい怒りをあらわしていたのは言うまでもなかった。
『あと三十秒もしないうちにウチの使用人たちがかけつけるわ。
自首するならしなさい!!それでもお金がほしいなら、自分らでかっぱらってきなっっ!!』