♂最強SPたちの恋愛事情♀
「………っ!!」
「ハァ、ハァ、ハァ………。」
先生のマントが縦に引き裂け、驚いた顔をする。
「まさか、ここではとは……。
いいでしょう、合格です。僕の負けです。」
流れた汗をぬぐいながら、俺は力を封印させた。
先生は合格だと言っているけど、俺が本当の姿になるときはこの右腕についたブレスが外れるとき。
きっと、その時は完全に自分を見失う。
それを覚悟でまだ知らない本来の姿にならなきゃいけない……。
そんな考えが頭をよぎっていたときだった。
先生のもっていたケータイが震える。
「はい。──────まさか!!─────わかりました……今すぐ向かいます」
険しい表情をする先生。ただ事じゃないよな……
「ゼロ君………修行の成果を見せる時がきました。」