♂最強SPたちの恋愛事情♀
「そろそろ着くよ。」
「あぁ。」
暗いトンネルから光がもれ、だんだんと広がっていく。
ゆかに足がついた感覚があることを確認して慎重におりる。
「ゼロくん!!あぁ、よかった……。リウちゃんがシイラにひとりで戦いにいってしまって……。早くいってあげ……っ!!」
ばたり、と力尽きたようにセシルさんは倒れた。
「「セシルさん!!」」
「大丈夫……魔力を使いすぎただけよ。それより早くリウちゃんのところに……は、やく……っ」
「ゼロ、セシルさんは僕に任せていって!!」
倒れて息も絶え絶えになるセシルさんを支えながらルカは力強くいった。
「セシルさんを任せた。絶対に死なせるなよ。」
「んなこと絶対にさせてたまるか。医者の名にかけて、全身全霊で治してやる。」